おい!話を聞いてください。
力学苦手すぎて再履修になっているのだが、その日の再履修の演習は悉く上手くいかなかった。運動方程式を立てるところまではできるのだが、そこからの積分がどうやっても解けない。結局一番最後まで残ってしまったが、それでも演習の半分しか解くことが出来なかった。激疲れして帰ろうとすると、エレベーターが全て満員であった。3回も待ったのにも関わらず、である。結局4回目のボタンを押したところで諦め、10階から階段で1階まで降りる事にした。そして入り口のゲートを潜ろうとした瞬間、ビーという音がしてゲートが閉まった。周りにいる人からの目線を感じる。ぐにゃぁという気持ちになりながらゲートが初期位置に戻るまで待機する。ゲートを潜る。部活を休もうか悩む。このまま家に帰ってもネガティブな感情が加速するような気がしたので結局部活には行くことにした。
部室に入り、それなりの作業をこなす。家が遠いのであまり長居はできない。帰りのバスに乗るためバス停に向かう。バスが来たのでバスに乗ろうとするがあまり列が進まない。前の集団は別のバスに乗るようだったので集団の横を通りバスに乗ろうとする。バスに乗り込む寸前でそのバスが別の目的地に向かうバスである事に気づいた。バスの列の後ろに並びなおす。明らかに疲れている。バスの席に座り、うなだれる。あぁ、のどが渇いた。カバンの中の水筒に手を伸ばす….無い。水筒が無い。どうやら力学の授業を受けていた教室に忘れてきてしまったようである。この時間ではもう入り口は閉まっているだろう。諦めて帰宅する。家に入った途端、何とも言えない虚無感が襲ってきてベッドに倒れこむ。気が付くと次の日の朝になっていた…

